早い早い！ 種目チェンジ １７回？ （ドイツ）
☆コラムNo.34 色んな種目を一度に踊りたい！☆
「えっ、一つのフォーメーションの中で１７回も種目が変わってるんですか？
それって目まぐるしいというか、凄いの一言ですね！」
TSC Braunschweig, GER | 2013 World Formation STD
「そうね、珍しいだけに面白いわね！
すぐに頭と踊りを切り替えられる、瞬発力がダンサーには必要になるわね。」
「ダンサーも振付を覚えるの大変そうだけど、音楽を編集するのも大変そ～！」
「そうね。
音楽の編集はフォーメーションの醍醐味の一つでもあるんだけど・・・慣れないと難しいのは否めないわ。」
「色んな種目を一度に踊りた～い、でも音楽編集はできるだけラクした～い！
って時に、何かいい方法はありませんか？」
「ん～と、そうね・・・
同じ曲だけど、途中で種目を変える作戦っていうのがあるわ。」
「え～、ルンバの曲で無理やりチャチャチャを踊ったりとか、そういうことですか？
そんな不自然なダンスは、ちょっとどうかな～と思いますが。」
「もちろん、そんなダサいことはしないわよ！
珊瑚（サンゴ）ちゃんは、映画Shall we ダンス？って観たことある？」
「はい、あります。
TVで、ですけど。」
「その映画のオープニングとエンディングが、まさにそれ！
同じ曲で、クイックステップを踊ったりジルバを踊ったりしていたでしょう？」
「そう言われてみれば、確かに明らかに違うダンスを踊っていましたね。
同じ曲で。」
「そう、クイックステップとジルバは同じ曲で踊ることが可能なの。
これで音楽編集しなくても、一曲で二種目踊れるわね！」
「ほぉ～、なるほど。
他にも、一曲で二種目踊れるダンスってありますか？」
「ブルースローなんて、おしゃれよ♪」
「ブルース・リー？」
「違う違う、ブルースとスローフォックストロットで、ブルースロー。
地味にブルースを踊った直後に華やかにスローを踊れば、対比がとても面白いわ！」
「パール先生、私からも提案！
タンゴとアルゼンチンタンゴ、なんてどうですか？」
「あら、いいじゃない珊瑚ちゃん。
キューバン・ルンバとスクエア・ルンバの組み合わせみたいね♪」
「えへへ。
他にも、まだありますかね？」
「チャチャチャとマンボも、同じ曲で大丈夫よ！
そうね、これで普通の組み合わせは大体出尽くしたかな。」
「えっ、普通じゃない組み合わせもあるんですか！？」
「あるわよ～！
でも音楽の選び方がとても難しいから、あまりやらないけどね。」
「一応、うかがいますと・・・」
「タンゴとチャチャチャ、同じくタンゴとパソ・ドブレ。
それにスローフォックストロットとルンバ！」
「え～っ！！
同じ曲で、その組み合わせを踊るんですか？
タンゴとパソ・ドブレはテイストが似てるような気もしますが、それ以外は・・・」
「だから、選曲が難しいんだってば！
タンゴ＆チャチャ、それにスロー＆ルンバのフォーメーションは、私もプロ・ショーでしか観たことないかも。」
「どっちの種目にもマッチする音楽を探すのは、確かにハイレベルですね。」
「そうね。
なので、一曲で二種目踊るなら、まずはクイックステップ＆ジルバなどの自然な組み合わせからやってみて下さいね～！」
「ところでパール先生、私、だいぶダンスの種目の区別がつくようになったと思いません？
エッヘン！」
「そうね、コラム・アシスタントとして頼もしいわ。
さあ次は、コロナが終息したら実践よ！」
「え（汗）」
コラムNo.３５へつづく！
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