序盤には アクロバットで つかみOK (オランダ)
☆コラムNo.9 競技ダンスで禁止の振付は?☆
「パール先生、これはどういう・・・
こちらフォーメーションのサイトなんですけど、本日は競技ダンス(ペア)のお話ですか?」
「まあ、とりあえずはね。
さて珊瑚(サンゴ)ちゃん、答えはなんだと思う?」
「う~ん、禁止になるくらいだから、ズルイことですよね。
ストリップショーのような、えっちな振付とかですか?」
「それは確かに、審査員の目が釘付けになっちゃうわね!?
もちろんそれもまずいけど、今回の正解は【リフト】よ。」
「リフトって何ですか?
フォークリフト免許なら持ってますけど。」
「逆にびっくりよ珊瑚ちゃん! カッコいいわね。
リフトは多くの場合、男性が女性を持ち上げる振付のことよ。」
「ああ~、テレビのバレエで観たことあります!
王子さまがバレリーナを持ち上げる、アレですね?」
「そう。
リフトはペアダンスの醍醐味よ!
一人じゃ絶対できないからね。」
「そんな素敵な振付なのに、どうしてペア競技会では禁止なんですか?」
「それはもちろん、危険性が高いからよ。
競技会はすぐそばで、他人ペアが踊っているわけだしね。」
「そっかぁ。
ダンス未経験のシロートとしては、リフトのような大技を振付に取り入れてくれた方が、見ごたえあって嬉しいですけどねぇ。」
「しかも、リフトの基準って結構厳しくてね。
少~し床から持ち上げただけでもアウト。
相手の補助によって両足が床から離れたら、もう『それはリフトだ!』って審議にかかっちゃうんだから。」
「あ、それ世界選手権でも問題になったことありましたね!
キンタロー。さんの両足が、床から同時に離れたってことで。」
「そうそう。
で、急遽、次のラウンドでは無難な振付に変えたんだったわね。」
「せっかく見栄えする振付だったのにね。
で・・・パール先生。
ペア競技会ではリフト禁止だけど、フォーメーション競技会ではOK!という流れですか?」
「フォーメーション競技会(世界選手権)でも、リフトは禁止よ。」
(ズコー!)
「あっいやいや、審査対象になる4分30秒の中では禁止という意味よ。
だから・・・
オープニングやエンディングの演技中だったらOK!」
「わ!
じゃあそれで加点にはならないんでしょうけど、でも観客は楽しめますね♪」
「直接加点にならなくても、オープニングで観る人の気持ちをつかめば、審査員にも好印象だしダンサー自身もノリノリになれるし!
この動画も、みんなのハートをがっつりつかんだオープニングだわね。」
Double V A, NED | 2014 World Formation Latin | DanceSport Total
「全ペアがリフトってオープニング、凄いですね!
日本でも、こういうの観れたらいいのにな。」
「全員リフトは難しいけど、一人だけ高く持ち上げるリフトも華やかでいいわよ!
後方で、数人の男性が一人の女性をドーンと高く持ち上げるの。
拍手が倍増するわ。」
「それ、気持ち良さそう!
いいな~、持ち上げられたい♪」
「ちなみに持ち上げる側の男性からの意見によると、軽い女性がいいそうよ。」
「・・・・・・」
コラムNo.10へつづく!
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